フランス親子留学滞在記5

 


娘と行った、フランス留学滞在記
NO5 さよならフランス


 5話にわたって紹介してきた、3歳の娘と一緒に短期留学したフランス滞在記、いよいよ最終話です。
 日本では毎年必ず夏風邪を引いていましたので娘の体調の事が心配でしたが、幸い過ごしやすさからか一度も風邪を引きませんでした。しかし一度だけ海へ行った日の夜、熱を出してしまいました。その時は保険会社に連絡をとり、往診してくれる医者を手配してもらいました。フランスは往診、医薬分業が一般的で、病院に行くのはよほど体調が悪い時のだけの様です。日常会話以外の医療用語など全くわからなかったので診察の時は困りました。ホストファミリーに説明してもらいながら薬を飲ませ次の日には熱は下がりました。比較的元気で食欲もありましたが、異国での娘の熱に私はかなり戸惑いました。
 滞在中の大きなトラブルはこれくらいで、はじめはホームシックだった娘もホストファミリーやよく遊びにくる親戚のお兄ちゃんが大好きで帰りたくない!と言う程にフランス生活を楽しんでいた様子でした。
 二ヶ月の学校を終え、いよいよルーアンを絶つ日です。帰国までの数日をパリで過ごし、パパと合流してから日本に帰る予定でしたので沢山の荷物と一緒にパリに向かいます。ステイ先のマダムとはパリでもう一度会う予定がありましたので涙のお別れは少しお預け。でも、寂しい気持ちでいっぱいでした。
 パリでは安いアパート式のホテルに滞在し、パパが来るまでの数日間、今度はパリの公園巡りです。パリは都会なので移動には困りませんが、地下鉄は長い階段や乗り換えが子供と一緒では大変で、バスの方が時間はかかりますが便利です。美術館や素敵なお店には行けませんでしたが、パリには子供が喜ぶ公園やメリーゴーラウンドが沢山ありますので遊び場所には困りません。中でもリュクサンブール公園は広くて子供の遊具も沢山あり、人形劇やポニーの乗馬もありますので、一日中楽しめました。
 帰国まであと5日、主人がフランスに来る日です。待ち合わせ場所で二ヶ月ぶりの再会をした私達。娘は大興奮でした。こうして久しぶりの家族の時間を過ごし、パリまで来てくれたホストファミリーと再会を約束して笑顔の別れをした私達は日本へ帰国しました。
 あっという間の二ヶ月でしたが、この滞在で娘は違う言葉を話す日本以外の国の存在を理解しました。前回も話しましたが人種が違っていても気にせず遊びました。とはいえ3歳の記憶ですのでどこまで覚えているかわかりませんが、きっと小さいながらも何か得てくれたと信じています。そして、私達親子の不在に理解、協力してくれた周りの方々に本当に感謝しています。なにより二人だけの大切な思い出ができた事、ちょっと誇りに思います。
           
おわり


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